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市ヶ谷牛込絵図
1-11

坂上の市ヶ谷台地に
ひしめく旗本屋敷

収図範囲は、市ヶ谷・牛込・早稲田一帯。7万5千坪あったという市ヶ谷の尾張殿上屋敷は、あまりにも広大なため絵図に入りきらない。尾張屋敷近くの市谷御門前には寺社が多くあり、そのなかの市ヶ谷八幡宮は、太田道灌が鶴岡八幡宮から勧請したことから亀岡八幡ともいい、多くの参詣者で賑わった。市ヶ谷八幡の北、水野家屋敷と旗本屋敷の間にあるのが、江戸三大仇討ちの一つ、歌舞伎でも有名な「浄瑠璃坂の仇討ち」の舞台・浄瑠璃坂。浄瑠璃坂から西へ向かえば加賀屋敷。かつて加賀前田家の当主・光高の夫人が住んでいた屋敷跡にちなむ名。

現代地図

図番号:1-11
原本サイズ : 545×578mm
原本刊行年:安政四年(1857)

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