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目黒白金図
1-22

田園と武家屋敷が混在する、
のどかな風景

収図範囲は、渋谷区南部・港区西部・目黒区北部。二子街道(目黒通り)沿いの瑞聖寺は江戸で最初の黄檗宗寺院。先の松平讃岐守下屋敷は「白金長者」柳下上総介の居城跡。道は行人サカへ。脇の大円寺を開いた修験者にちなんで行人坂。行人坂大火は大円寺が火元という。右の権之助サカは緩やかな坂。太鼓橋は、広重の「目黒太鼓橋夕日の岡」で有名。目黒川沿いの柳生対馬守は大和柳生藩下屋敷。江戸郊外の一大行楽地・目黒不動(瀧泉寺)は、慈覚大師円仁の開基とされる「江戸五色不動」の一つで、独鈷の滝や富籤、縁日などでたいへん賑わった。

現代地図

図番号:1-22
原本サイズ : 503×572mm
原本刊行年:安政四年(1857)

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