復刻古地図

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復刻古地図とは

本サイトで紹介している復刻古地図は、
昭和40年~50年代(1965~1984)にかけて、
郷土史家・喜多川周之氏と人文社編集部により復刻・出版された図です。
収集した古地図原本から復刻に適した図を選び
撮影、各色版ごとにトレースし、
傷みが大きく文字の判読が困難な箇所については、
別史料を元に解読しながら描き起こされています。
起こされた各色版から印刷用製版フィルムを作成、
オリジナルの和紙に印刷したものが人文社版復刻古地図です。

徳川家康によって作られた新しい都市、江戸には当初、
名所というものがほとんどありませんでした。
しかし、町の発展とともに武士のみならず町人たちも、
花見や夕涼みなど生活を楽しむすべを身に付け、
新しい名所が次々と生まれました。
名所絵図や道中案内などが次々と出版され、
江戸中期、明和年間には錦絵と言う多色刷りの版画が生まれ、
人物、風景等を題材に大流行してゆきます。
そして錦絵の人気とともに、
彩色された持ち歩きに便利な切絵図も生まれたのです。
各地から武士や職人が集まる江戸において神社仏閣や地形が色彩豊かに描かれた江戸図は実用としてだけでなく、
観賞用として格好の江戸土産となりました。
江戸切絵図は浮世絵などとともに
江戸庶民文化の豊かさを示すものでもあるのです。

復刻古地図について

古地図原本との
違いについて

原則的に原寸・原色で復刻されていますが、一部、彩色を変更(例:墨色で刷られた河川を青色の版に変更)して起こした図もあります。また解読した部分には原本と異なる表記が含まれる場合もあります。複数の写本を参考に、より見易い図となるよう制作された「復刻版」であることをご了承ください。

古地図の原本は、本サイトで紹介する「関連情報>博物館・資料館」にも所蔵されています。汚れや破損も当時の愛用の痕跡として、その時代に触れるように古地図に親しむことができます。実物を閲覧できる施設もありますので、是非、お手にとってご覧ください。

復刻版古地図を
活かす使い方

人文社版復刻古地図の特長は、当時刷られた木版と同じように各色ごとに版があり、鮮やかな色彩と可読性に優れた印刷、各種加工ができる点です。素材を生かす、みなさまからのアイディアをお待ちいたしております。