(今井谷六本木)
赤坂絵図
1-09
大石内蔵助と遥泉院の
悲話の舞台
収図範囲は、赤坂・六本木一帯。赤坂御門を出て坂道を下る途中から左手に広がるのが、蓮が群生する景勝地でもあった溜池。上水ができる以前はここの水が生活用水だった。溜池から麻布へ上る坂が霊南坂。麻布谷町から松平美濃守の中屋敷の間を上る坂は、忠臣蔵の名場面「南部坂雪の別れ」で有名な南部坂。坂を上り左に折れると見えてくるのが、備後三次藩浅野家の屋敷跡に建つ氷川明神。太田道灌が勧請した麻布の総鎮守で、吉宗によってこの地に移された。氷川明神の裏手、盛徳寺の隣りに江戸無血開城の立役者・勝海舟(麟太郎)の屋敷がある。
現代地図
図番号:1-09
原本サイズ : 508×580mm
原本刊行年:蔓延二年(1861)
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